第三者検査・評価

第三者検査・評価(ISO/IEC 17020)

 市場経済のグローバル化や複雑性が高まるに連れて、あらゆる分野において『品質・性能のバラツキ』や『不適正品質問題』『安全性への懸念』などが生じ始めており、様々な製品・プロセスに対して『性能』『品質』『安全』『環境影響』面から検証・評価・証明が要求されるケースが増加しています。

 このような背景から、信頼性や安全性を要求される分野においては、『第三者機関』による確認・検査プロセスの重要性が増しており、特に海外に製品を輸出する際には『第三者検査機関による証明書の発行』を必須とする要求事項も見られるようになりました。また、近年では検査範囲・内容の多様化や適用技術の高度化等が要求されるようになり、検査の遂行にあたっては一層の公平性や透明性が求められています。

 日本検査株式会社は、各種事業者(供給者・需要者)から完全に独立した公共性を有する※1) 第三者検査機関として、信頼性、客観性、透明性を確保すると共に、経験豊富な技術者によって各種製品に対する様々な要求事項を検証・評価することが可能です。


※1) 第三者検査機関とは
 供給者(第一者)や需要者(第二者)にも無関係な第三者が公正な立場で実施する検査を”第三者検査”と呼び、『第三者検査機関』とは”第三者検査”を提供できる独立性のある組織を言う。

第三者検査説明パンフレット

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ISO/IEC 17020認定とは

 当社は、1953年に、公正性を確保するための民間検査機関として設立されました。以来、半世紀以上を経て、これまで培ってきた抱負な経験と技術の蓄積をベースとして、プラント・機器類の検査や海事関連の検査など、様々な分野における委託検査を通じて安全性や品質の確保に貢献してきました。

 現在は、ISO 9001品質認証の他、機械分野におけるISO/IEC 17020の※2) Type.A検査機関認定(第三者検査機関認定)を取得しており、国際的にも検査能力が認められている信頼性の高い検査機関となっています。

 各分野の技術に精通した専門家を多数擁しており、”公正で高品質なサービス”と”お客様のご要望にお答えする技術支援サービス”を提供する他、海外検査員・検査機関ネットワークを活用し、世界各地における現地調査にも迅速に対応いたします。


※2) ISO/IEC 17020での検査機関の定義(第三者検査機関はType.Aのみ)
【Type.A】
 製品等の取引に掛かる当事者から完全に独立した検査機関で、最も独立性が高く、第三者検査と定義される。
【Type.B】
 製品等の供給者または購買者となる組織の一部である検査機関で、検査サービスは親会社にのみ提供。(第一者、第二者検査)
【Type.C】
 製品等の供給者または購買者となる組織の一部である検査機関で、検査サービスが親会社以外の外部顧客に対しても提供。(第一者、第二者検査)

第三者検査に関する認定証

輸出品におけるISO/IEC 17020認定機関による証明書の重要性

 日本から諸外国へ製品を輸出する際に、「第三者検査機関による証明書の発行」が求められるケースが増加しています。これは、納入先国の安全法規により輸入品に対する第三者検査機関による品質確認が義務付けられている場合や、最終顧客から商社やEPC会社に対して第三者検査機関発行の証明書が要求される場合など、背景は多岐にわたります。

 第三者検査機関とは、供給者および需要者から完全に独立した立場で検査を行う機関を指しますが、近年ではISO/IEC 17020の認定を取得していることが実質的な必須条件となりつつあります。

 例えば、シンガポール向けに圧力容器を輸出する場合、MOM(Ministry of Manpower, Singapore)が定める基準を満たすことが必要条件となっており、対象となる圧力容器等については、MOMによる認定後、機器登録が必要となります。当社はISO/IEC 17020 Type Aの認定機関であり、必要な検査の実施および認定取得に必要な証明書の発行が可能です。詳細につきましては当社までお問い合わせください。


 ■ Air receivers (AR)
 ■ Steam receivers (SR)
 ■ Refrigeration plant pressure receivers (PR)
 ■ Steam boilers, including autoclaves (BR)
 ■ Economisers (BE)
 ■ Superheaters (BS)